寒波に見舞われた香港ではここ数日、天文台が何度も予想最低気温を引き下げるなど、予想以上に厳しい寒さとなった。１月２５日付香港各紙によると、２４日はチムサーチョイにある天文台本部で気温３．１度を記録し、５９年来で最も気温の低い日に。これは観測史上では６番目に低い気温だ。大帽山では零下６度に達し、観測史上最も低い気温を記録した。大帽山などの山間部、新界北部などで霜や氷、凍雨が見られたほか、天文台本部でもみぞれが観測されたが、雪の報告はないという。この影響で多方面へ影響が出ている。教育局は小学校と幼稚園で１月２５日を休校とする措置を取った。寒波を理由に休校するのはこれが初めて。また、亜熱帯の香港ではここまで寒くなることは珍しいため多くの市民が霜や氷を見ようと山へ登り渋滞を招いたほか、クロスカントリーレース参加者が低体温症になるなど遭難者が相次いだ。しかし路面凍結のせいで救急車が現場へ行けず、救急隊員が徒歩で進みケガ人を連れて下山するなど救助は困難を極めた。大帽山で救助された人は１１１人を数え、飛鵝山では一時は１３０人が山中に取り残される事態に陥ったという。一方、暖房器具を購入・使用する市民も増え、ここ数日の電気使用量は前週に比べ１０％増えているそうだ。【関連記事】