暴力団組織「和勝和」の元組長で、政界にも太いパイプを持つことで知られる郭永鴻氏（５７）がペニンシュラホテルで暴漢の襲撃を受け、けがをする事件が起きた。１２月２１日付香港各紙によると、現場は２０日午後５時ごろの、同ホテル内のティーラウンジ。アフタヌーンティーを楽しんでいた郭氏の側に一人の男が近づくと、突然、郭氏の顔面に拳を振り上げたという。郭氏は身をかわすも顔を殴られ、目の近くに軽いけがを負った。男はすぐさま現場から逃走、郭氏の護衛やホテルの警備員が後を追うが見失っている。ホテルからの通報を受け、警察ではホテル内の防犯カメラの映像を分析、男の足取りを追うとともに、金銭トラブルと怨恨の双方で捜査を進めている。郭氏はマッシュルーム・カットにサングラス、中山服がトレードマーク。香港市民には「上海仔」の愛称で呼ばれている。【関連記事】