香港ではこのところ家庭内暴力が急増しているという。１１月２５日付『星島日報』によると、家庭内暴力を専門的に処理する非営利団体「和諧之家（ハーモニーハウス）」が設置した女性向け２４時間ホットラインには１～９月に５６５９件の電話相談が寄せられた。これは昨年同期に比べ５９％増えており、１日あたり２１件の相談を受けた計算になる。相談内容には夫や恋人からの身体的暴力のほか、精神的な虐待もあった。また、同団体が運営するシェルターのベッド数は７０だが、その入居者数も昨年同期に比べ１１％増加している。入居率は長い間、９割に達しており、一時は入居希望者を受け入れられないことがあったという。入居者の７割が３１～５０歳の中国本土出身の新移民の女性で、そのほか６％は少数民族だった。同団体では男性向けのホットラインも設置しており、虐待する側の心のケアも行っている。【関連記事】