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政府とサッカー協会、スタジアム使用で対立
来る11月17日に香港で行われる2018年ワールドカップロシア大会(W杯)アジア2次予選「香港対中国」の開催場所をめぐって、政府部門と香港サッカー協会(HKFA)が対立している。2次予選では同組の中国、カタール、モルディブ、ブータンと香港がホーム・アンド・アウエー方式で対戦。中でも対中国戦は大きな注目を集めるカードだ。9月24日付香港各紙によると、HKFAでは香港スタジアムでの開催を希望しているが、スタジアムを管理する康楽及文化事務署(LCSD)はこれを承認せず。11月上旬に同地で7人制ラグビーの試合が行われるためピッチの損傷が予測され、芝の回復を待たずにでこぼこのグラウンドのままでは選手がけがをする恐れがあると説明している。また、LCSDはラグビーユニオンからのスタジアム使用申請は昨年9月で、HKFAからの申請は今年1月で遅かったと指摘。これに対しHKFAは今年1月と3月にLCSDに問い合わせした際には何も知らされなかったと反論した。対立に発展したのはこうしたいきさつのほかに、LCSDが発表したコメントに起因する。いったん「使用場所の決定権はHKFAにある」と発表したものの、その後「使用場所の決定権はHKFAにあるが、承認するかどうかの最終的な決定権はLCSDにある」と訂正。さらなる摩擦を生む結果となった。9月24日18時時点ではHKFAの公式サイトの日程表の開催地は香港スタジアムになっている。両者では今後、解決に向けて話し合いを行うことになっているものの、対中国戦で香港スタジアムを使用できる可能性は低そうだ。【関連記事】