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民営の老人ホーム、毎日シャワーは1割以下
消費者委員会は先ごろ、香港域内の民営の老人ホーム85カ所について、入居料やサービス内容に関する調査を行った。9月16日付『香港経済日報』が伝えた調査結果によると、ホームによって料金が大きく異なることが分かった。入居料が最も高かったのは葵桶にある蔚嗜苑で、豪華マンション式のシングルルームの使用料は月額2万1000ドル、これに別途、おむつ代1440ドル、電気・水道代各250ドルがかかり、1カ月に支払う金額は約2万3000ドルに達する。一方、最も安かったのは深水●の九龍老人院で、入居料は月額4500ドル。これに電気代を加えても4600ドルで収まるという。ただし、おむつやシャワーのサービスはなく、必要最低限のケアしか行われないので、介護レベルの低い高齢者向きだ。85カ所のうち90%余りが寝たきりの入居者のためにおむつを1日6~8回交換すると回答したが、1日に3回した換えないと答えたホームもあった。週に3、4回シャワーに入れてくれるホームは85カ所のうち約85%。毎日シャワーすると答えたのは10%に満たなかった。高級をうたう蔚嗜苑でもシャワーは1日おきという。医師らは、この状況におむつかぶれによる皮膚炎や床ずれの危険性を指摘。高齢者虐待防止協会では、公費による公営施設の建設と、民営施設への管理強化を呼び掛けている。【●=土へんに歩】【関連記事】