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最新号の内容 -20150916 No:3783
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香港ドル防衛、66億ドルの市場介入

 香港金融管理局(HKMA)は9月14日、香港ドル防衛のために再度、市場介入を実施した。15日付香港各紙によると、人民元投資手仕舞いの動きによって香港ドル相場が対米ドル・ペッグ制の許容変動幅の上限に迫ったため、HKMAは香港ドル売り・米ドル買いの市場介入を行った。介入額は65億8800万ドルで、銀行間市場の資金のだぶつきを表すアグリゲートバランス(MKMA決済性預金残高)は16日に約3335億3300万ドルに膨らみ、過去最高を更新する見込みだ。1日に約4カ月ぶりに市場介入が行われて以来6回目の介入となり、9月に入ってからの介入総額は428億5800万ドルに達した。星展銀行(DBS)香港財資市場部の王良享・総経理は「2008年の金融危機後、欧米から多くの資金が香港に流入し、香港ドルの短期金利は米国より高いことから投機資金を引き寄せている。米国の利上げが遅れれば遅れるほど、資金は香港に滞留する」と指摘した。【関連記事】