バックナンバー
|
|
財界派議員、粉ミルク持ち出しの緩和要求
卸・小売業界選出の立法会議員である方剛氏(自由党)は9月5日、商業電台の番組に出演し、特区政府に対して粉ミルク持ち出し制限の緩和を求めた。6日付香港各紙によると、小売業総売上高が5カ月連続の減少を記録する中、方氏は「現在の小売り環境は2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)流行時より悪い」と形容。小売市場の低迷が続けば業界は人員削減に迫られると指摘した。並行輸入活動への抗議デモが観光客を減少させていると批判し、梁振英・行政長官が過激なデモに強硬に対処しなかったことや、中国本土住民に対し即座に謝罪しなかったこと、さらには粉ミルク持ち出し制限を実施したことが問題だと非難した。方氏は梁長官に対し打開策として、粉ミルク持ち出し制限の撤回、自由行開放都市の6都市追加を要求した。これを受け特区政府は同日、「越境出産や粉ミルクの大量購入は観光行為ではないため、政府は関連政策を変更するつもりはない」との声明を発表した。【関連記事】