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最新号の内容 -20150828 No:3771
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法定労働時間、給与コストは103億ドル増

 法定労働時間の制定について検討する「標準工時委員会」は8月26日、14回目の会議を行い政府の経済アナリストによる研究報告について討議した。27日付香港各紙によると、研究報告は月給水準、法定労働時間、時間外手当をそれぞれ3パターンずつ想定し、法定労働時間を制定した際の影響を分析。月給は1万、1万2000、1万5000ドル、法定労働時間は週44、48、52時間、時間外手当は1、1.3、1.5倍として組み合わせは27パターン。法定労働時間を何時間にするかにかかわらず中小企業の少なくとも34%でコストが上昇し、中でも顕著なのが小売り、飲食、不動産管理と指摘された。労組が提示する法定労働時間44時間、時間外手当は少なくとも1.5倍を月給1万5000ドルとして推計すると、香港の全企業の給与コストは年間103億8000万ドル増加。約3%に当たる約7000社が赤字転落する見込みだ。逆に法定労働時間52時間、時間外手当1倍、月給1万ドルでは給与コストは1億300万ドル増加となる。【関連記事】