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なりすまし詐欺、番号表示偽装で巧妙化
いわゆるオレオレ詐欺などのなりすまし詐欺が今年に入って急増、手口も巧妙化していると警察が注意を呼びかけている。7月24日付香港各紙によると、同様の詐欺による被害件数は今年1月に197件だったが5月には258件、さらに6月は461件と増加の一途をたどっているという。被害急増の背景にあるのが手口の巧妙化。携帯電話やスマートフォンに表示される発信者の電話番号が偽装されているのだという。発信番号は、銀行など金融機関のほか、香港金融管理局(HKMA)や中央人民政府駐香港特区連絡弁公室(中連弁)を騙る場合もあるようだ。手口としては、犯人が金融関係者に扮し、被害者の口座がマネーロンダリングに使われた疑いがあるとして、口座番号など個人情報を聞き出すというもの。被害者の多くは中国本土にも口座を持っていることが多く、また、電話番号が公式のものであるため、犯人を信用して騙されることが多いとみられている。番号の偽装自体は複雑なものではなく、アンドロイドの無料アプリでいとも簡単に行えるというのも急速に広まった理由のようだ。【関連記事】