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香港の老舗中文紙『新報』が突然休刊
創刊から56年の歴史を持つ香港の中文紙『新報』が7月12日、休刊した。12日付香港各紙によると、11日17時ごろ同社ホームページで突然「無料紙の出現に伴い、近年、伝統的な新聞の売り上げは大幅に下降し、その上、読者の新聞を読む習慣にも変化があった。本紙は出来うる限りの方法と予算の下、何度も改革を行ってきたが、依然長期的な赤字は解消できなかった。熟慮の末、7月12日より休刊とすることを決めた」との声明を発表。同社ホームページではこの声明以外のニュース記事はすべて削除されたという。11日に会見を行った顧尭●・社長は、11日17時に全職員にSMS(ショートメッセージサービス)を使って休刊を通知したそうで、法律に基づき全職員に補償を行うと話した。顧社長は「全世界で新聞の経営は難しい。無料紙、有料紙、インターネット媒体と競争しなければならない」と指摘。コスト削減に努めたがまったく効果はなく、単独投資者である英皇集団(エンペラー・グループ)とも長期にわたり討論し、最終的に廃業を決めたことを明かした。【●=土へんに申】【関連記事】