バックナンバー
|
|
周大福、売り上げ不振で4店舗を閉店へ
宝飾品販売では業界最大手の周大福が香港内4店舗の閉鎖を決定した。7月10日付香港各紙によると、これは同社の第1四半期(4~6月)分の業績発表の際に明らかになったもので、具体的な店舗名は挙げられていないが、銅鑼湾などの観光客の多い地域の店舗が対象となるもよう。もちろん昨今の中国本土観光客の減少が主な理由だが、家賃の高騰を背景にした店舗網の再構築の意味合いもあるという。同社の黄紹基・総経理は「現在、賃貸の更改時期にある店舗に関して、家主に20~30%程度の値引きを依頼している。交渉が不調に終わった場合、さらに1~2店舗の閉鎖も視野に入れている」と話す。実際、売り上げ自体も減少しており、4~6月の売り上げが全体で前年同期比6%減、新規店を除いた既存店舗のみの集計では同15%減と不振がより鮮明だ。また、「香港・マカオ地区では消費疲れを感じる。景気の先行き不安もあるが、米ドルが強く、本土観光客が日本や韓国など周辺国に流れたことが大きい」と述べた。ただその一方で明るい材料もあるという。韓国を主とした海外進出で、黄総経理は「昨年9月オープンの済州島支店は好調で本土客であふれている。今年の9月と10月にはソウルの免税店に2店舗出店する予定だ」と抱負を語った。【関連記事】