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本土客減少、旅行番組や広告で魅力アピール
香港政府観光局(HKTB)が7月6日に発表した観光統計(速報値)によると、2015年6月の来港者数は前年同月比2.9%減の約436万1000人。中国本土、短距離、長距離、新市場などほぼすべての市場の来港者が前年同月に比べ減少したことが分かった。7日付香港各紙によると、中でも中東呼吸器症候群が流行している韓国からの旅行者は同25%減の大幅減。本土からの旅行者は同1.8%減の約331万6000人で、うち個人旅行客は同10.6%減、深セン市からの個人旅行客は同11.6%減だった。また現在のホテル稼働率は80%に達しているものの、平均宿泊料は前年に比べ15~20%下がっているという。HKTBの林建岳(ピーター・ラム)主席は本土からの旅行者減少について、6月は例年旅行のオフシーズンにあたると話しつつも、数次ビザを持つ旅行者が減ったのは香港での「反水貨行動(並行輸入業者への抗議)」の影響があると指摘。さらに本土では数次ビザ発給が停止されたため今後も影響が続くと予想され、楽観はできないと述べた。HKTBでは本土マーケット向けに上半期は中央電視台(CCTV)と協力し香港旅行番組を制作してきたが、下半期はストーリー立ての広告を流して香港の魅力をアピールするという。【関連記事】