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7・1デモ、参加者数は過去7年で最低
返還から18周年を迎えた7月1日に行われた民主派による7・1デモの参加者数は過去7年で最低となった。2日付香港各紙によると、参加者数は主催者の民間人権陣線の発表では4万8000人、警察の推計では出発時で6240人、ピーク時で1万9650人、香港大学民意研究計画の推計では2万7000~3万人、香港大学社会工作・行政学部の葉兆輝・教授の推計では1万8000~2万2000人。いずれも2009年以降で最低、昨年に比べると8~9割の大幅な減少となった。デモ隊は午後3時半にビクトリア公園を出発、最後尾が終着点の特区政府本庁舎前に到着したのは午後5時過ぎだった。出発時は学生団体が先頭に立っていたが、途中から「香港独立」を叫ぶ「本土派」(排他主義勢力)が英国植民地旗を掲げて先頭部を占拠。だが民間人権陣線の召集人は「香港独立の立場には賛同しない」と強調した。香港中文大学の蔡子強・講師は参加者急減の原因として(1)セントラル占拠行動の成果がなかった(2)切迫した議題がない(3)デモより過激な行動を求める人がいる――ことを挙げた。スローガンの1つに掲げられた「基本法改正」の要求に対し、特区政府は「決して香港の長期・全体的な利益・福祉に沿わない」と応えた。【関連記事】