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台湾のパウダー爆発事故、香港の危険性は?
台湾の新北市のカラーパウダーを使った音楽イベントで火災が発生、多くの負傷者を出した事故に関連し、同様の催しが予定されている香港でも再考や規制を促す声が上がっている。6月29日付香港各紙によると、現在、香港で予定されているのは7月25日の「ライフ・イン・カラー」と12月6日の「ザ・カラー・ラン」の両イベント。両方の会場となっている亜洲国際博覧館の広報では「7月のイベントで使用するパウダーは水溶性で可燃性ではない。12月のイベントもすでに昨年開催しており安全性は実証済み」と主張するが、一方で食品及衛生局の高永文・局長は「台湾の事故には注視している。食物環境衛生署と連携をしパウダーの危険性を調査中だが、場合によっては使用の禁止や代用を依頼する可能性もある。法規制も検討したい」とコメントしている。消防処でも「事前の安全確認はもちろんだが、使用する道具や物品に不備や危険性が確認されたら使用禁止もありうる」と慎重な姿勢をみせた。また、消防コンサルタントして活躍する梁錦得氏は「くだんのパウダーは香港の『危険品条例』の危険物リストに入っていないものの、原料のコーンスターチの引火性は一部では知られていた。特に演出用に使用される花火との併用は非常に危険だ」と警告している。【関連記事】