特区政府地政総署は６月２４日、セントラル占拠行動の延長で立法会議事堂周辺を占拠していたテントなどを完全撤去した。２５日付香港各紙によると、撤去作業が行われたのは金鐘の添美道、立法会道などのテント村で、同署職員約５０人と警官約５０人が投入された。２２日の通告ですでに多くの人は撤退しており、撤去作業開始が宣言された２４日午前９時には１０人余りが撤退し始め、３時間かけて残された２７個のテントなどが撤去された。作業中、北京市から来港して占拠行動に参加していた中国本土の民主化運動活動家の王登耀氏（すでに滞在期限を超過）が黄色い傘を掲げて撤去を拒否するなどで警官に連行された。立法会での普通選挙案採決前に警察がテント村で潜在的危険物を回収した際も、王氏は中華包丁などを取り上げられて警官と口論していた。撤去完了を受けて香港工会連合会（工連会）の王国興・議員は「半年余りにわたって官有地の違法占拠を放置し、悪い前例をつくった」と当局を批判した。【関連記事】