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ピンクドルフィン、ランタオ島周辺61頭
香港域内に生息するシナウスイロイルカ(通称:ピンクドルフィン)が急激にその数を減らしている。6月23日付香港各紙によると、先ごろ漁農自然護理署がピンクドルフィンの生息個体数について最新リポートを発表した。これは同署が1995年から専門機関に調査を依頼し、毎年発表しているもの。これによると、昨年4月から今年3月に173回の船上調査を行ったところ、ピンクドルフィンでは258の群れ、計1075頭が確認された。スナメリでは106の群れ、計288頭が確認されたという。ピンクドルフィンの主な出没地点であるランタオ島周辺海域で確認できた個体数は、2010年に75頭だったのが、14年の個体数は61頭となり、13年よりも1頭減った。専門家は高速艇の往来の増加や港珠澳大橋の建設工事がイルカを他水域へと追いやったと指摘。香港国際空港の第3滑走路建設工事が始まれば状況はさらに深刻になるだろうと懸念している。【関連記事】