公民党の湯家●・議員は６月２２日、公民党からの脱退と立法会議員の辞職を発表した。同日の香港電台（ＲＴＨＫ）ニュースによると、湯氏は午前中に公民党メンバーへの公開書簡を発表。党創設時の理念と目標は政治的に中立な香港人を取り込むことだったが、２００９年末から党の路線はその理念から離れていったと指摘。「公民党が中央との関係構築に前向きな最初の民主党派となることを望んでいた」と述べた。記者会見では党からの即時脱退とともに１０月１日付の議員辞職を発表。自身が議会で何ら役割を果たせないことや、今の議会に失望したことなどを理由に挙げた。１６年の立法会選挙では民主派が否決権を失うことを懸念し、「今回の決定が民主派に不利にならないことを望んでいる」と語った。また脱退を最初に考えたのは公民党が１０年の議員辞職による補欠選挙を住民投票に代える行動に参加した際だったことや、昨年の全国人民代表大会（全人代、国会に相当）常務委員会の決定が下された後に脱退を望んでいたことも明らかにした。今後はシンクタンク「民主思路」に注力し民主の道を模索するという。【●＝馬へんに華】【関連記事】