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最新号の内容 -20150618 No:3721
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虫よけ成分、子供向け製品は濃度に注意

 消費者委員会は先ごろ、香港域内で流通している「虫よけ製品(主に蚊よけ)」45種について成分検査を行った。6月16日付香港各紙によると、今回調査対象となった45種のうち31種は液状タイプで、そのうちの19種は成分濃度が明記されていなかった。また4種は子供にも使用できるとうたっているものの、虫よけ成分(忌避剤)である「ディート」の濃度が19~34.34%に達しており、衛生署が子供向け製品について推奨する10%という上限を超えていることが分かった。濃度10%以下の場合は虫よけ効果は1~2時間、30~35%では6時間持続するが、ディートの過度の摂取はけいれんやしびれを引き起こす可能性があるという。4種のうちの1つは「3M」ブランドの虫よけ製品(177ミリリットルサイズ)で子供も使えるという説明が書かれている。ディート含有濃度が19%であるものの、同社では香港で販売してから10年になるがこれまで健康被害の報告はないと話している。消費者委では市民に対し、子供用の虫よけを使うときは低濃度のものを選ぶよう呼び掛けている。【関連記事】