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6・4集会、学生代表の基本法焼却で物議
香港市民支援愛国民主運動連合会(支連会)が6月4日に開催した天安門事件追悼集会で学生らが香港基本法を燃やしたパフォーマンスが物議を醸している。6~8日付香港各紙によると、同集会では香港中文大学、城市大学、理工大学、樹仁大学の学生代表が「香港人による憲法改正」や「自主」などのスローガンを掲げ、壇上で基本法の冊子を破って燃やした。中文大学生会の王澄烽・会長は「基本法起草委員会は後半で民主派が参加しなかったため代表性を欠く」などと説明した。この行為に対し梁振英・行政長官は5日、「特区政府の政治体制改革案に異論があっても基本法を順守しなくてはいけない」と強調。立法会の曽●成・議長も「基本法は香港の資本主義の維持を保障したもの」として、学生の行為は1国2制度の否定を意味し「中国の他の都市と同じ制度にしたいのか」と疑問を呈した。支連会の張文光・常務委員は7日の商業電台の番組で、学生の行為は事前に通知されていたと明かし「個人的には同意できないが、1国2制度を否定するものではない」との見方を示した。また7・1デモを主催する民間人権陣線は基本法改正を要求に掲げるものの、デモで基本法を燃やしたりはしないと表明した。【●=金へんに玉】【関連記事】