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財界の有力者が新たなテレビ局開設へ
亜洲電視(ATV)がライセンス更新に失敗した後、無料テレビのライセンスをめぐる新たな競争が始まっているという。4月22日付香港各紙によると、「永升(亜洲)有限公司」が21日、4月15日に無料テレビのライセンスを申請したと発表した。同社では新たなテレビ局を立ち上げ、情報・娯楽番組を提供する考えという。永升の投資者はそうそうたるメンバーで構成され、ATVの前首席である故・邱徳根氏の息子で「遠東発展」主席の邱達昌氏を筆頭に、何鴻●(スタンレー・ホー)氏の娘で「信徳集団」の董事総経理の何超瓊氏、「広州富力地産」の創業者の李思廉氏、聯想集団傘下の「弘毅投資」ら、豊富な資金源を持つ財界の有力者が名を連ねている。永升の取締役会の主席を務める邱達昌氏は同日、代理店を通じ公告を発表。今後6年間で32億ドルを投資し、無料テレビのハードウェアおよび番組製作を行い、中国語チャンネル、英語チャンネル、24時間放送のニュースチャンネルを開設するとの計画を発表した。無料テレビのライセンスについては、昨年4月に「香港電視(HKTV)」が申請。今後6年間で34億ドル余りを投資するとの計画を示していた。通訊局では現在書類を審査中だが、審査には数年を要することから、果たして認可が下りるのか今後注目を集めそうだ。【●=火が3つの下に木】【関連記事】