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今夏トラムに冷房車投入、1両で試験運転
開業以来、空調を設置していなかったトラムが、この夏試験的に冷房車を導入することがわかった。3月12日付香港各紙によると、導入時期は7~8月で、車両数は1車両のみ。数十万ドルをかけて改造する予定で、冷房設備が入るため上層の後方2席分の座席がなくなるという。試験走行後、市民や乗客からの意見を募り、運輸署と機電工程署の審査を経て本格的な走行開始となる。気になる運賃だが、経営母体である電車公司の王在球・運営経理は「審査もあるので一概には言えないが、大規模な投資となるので冷房車用の運賃の設定は必要になってくるだろう」と値上げに含みを持たせている。MTR西港島線開通の影響で、昨年1~2月に延べ約20万人だったトラムの1日あたりの利用者は、今年の同期比では18万人に減少、客足を戻すためのサービス強化が急務となっていた。またこのほかにも、同社では渋滞による遅延の解消を目的とし、渋滞ポイント十数カ所で信号機改善と専用レーン増設の計画もあきらかにしている。【関連記事】