バックナンバー
|
|
トラム、MTR新線開通で乗客数が減少
昨年7月に開業110周年を迎え、香港市民の移動の足として親しまれているトラムだが、MTR新線の開通で乗客数が減っているという。3月4日付香港各紙によると、昨年はセントラル占拠運動の影響で乗客数が全体の30%にあたる480万人も減少。さらに、昨年12月末にMTR西港島線が開通したことから上環―西区の利用者が減った。今年1~2月の乗客数は約18万人で、昨年同期の約20万人に比べ10%減少。これは1日平均2万人減っている計算になるという。トラムを運営する香港電車では、今後サービスの向上、コスト抑制とともに、観光客へのプロモーションなどで集客、収入増加を図りたい考えだ。新システムの導入により、最も多くの客が電車を待っている停留所を割りだし、そこへ配車して輸送能力を強化し、待ち時間を短縮する。このシステムは1年内に完成する見込み。また新路線の開拓も視野に入れており、洪水橋新発展地区にトラム敷設の可能性があると考えているようだ。運賃値上げは「最後の手段」として当面値上げの予定はないという。【関連記事】