マカオの実業家である何鴻●（スタンレー・ホー）氏のおいが先ごろ、売春あっ旋の容疑で身柄を拘束された。１月１３日付香港各紙によると、マカオ警察は同地で過去最大規模という売春あっ旋集団の摘発を行い、２０～２７歳の売春婦９６人（１人はベトナム籍、ほかは中国本土籍）と主犯格の男女６人の身柄を確保した。この集団は売春婦約２４００人を操り、１年にわたり４億パタカを超える利益を得ていたものとみられている。売春婦は集団に入会金１５万ドルと毎月１万ドルあまりの保護料を払い、ホテルのある一定のエリアに立って買春客に声をかけることを許されていた。売春婦は入会金と保護料さえ払えば、客が支払った料金は自分の懐に入るシステムで、入会金は分割払いも可能だったという。主犯格の１人である何猷倫・容疑者は葡京酒店（ホテル・リスボア・マカオ）の幹部で、その立場を利用して客室への売春婦派遣を容認していたようだ。当局では昨年４月に寄せられた情報を元に捜査を進め、１月１０日にホテルロビーや事務所、客室９０室の立ち入り調査を行い、何容疑者を含む１０２人の身柄を確保。売上とみられる現金１００万パタカのほか、避妊具などの証拠を押収した。パソコンの中には売春婦２４００人の名簿が入っていたという。【●＝火が３つの下に木】【関連記事】