全国香港マカオ研究会の陳佐●・会長は１月８日、北京市で同研究会が開催した「香港の教育・青年問題に関する座談会」で香港の若者の国家意識の問題に触れた。９日付香港各紙によると、陳会長は香港の一部若者は国家・民族意識が大きく欠け、「セントラル占拠行動」は香港の教育問題を反映していると指摘。「返還当時は幼かった者がなぜ現在、植民地旗を掲げて運動したり、中国人民解放軍基地や立法会議事堂、政府本庁舎を襲撃する最前線部隊となるのか」と述べ、当局の教育理念は中国憲法の１国２制度の方針や香港基本法に沿っているのかに疑問を呈した。教育局長への言及では「基本法に基づくと局長は常に中央政府と社会の監督を受ける」と指摘した。これに対し立法会の葉建源・議員（教育界選出）は「陳会長の発言は香港の高度な自治を尊重していない」と批判。また教育局は、引き続き学生らに基本法と１国２制度への認識を高めさせるよう努めるとコメントした。【●＝さんずいに耳】【関連記事】