宝飾品販売の大手、周大福の今年度の第３四半期（１０～１２月期）の既存店の売り上げが前年同期比で１８％も減少したことがわかった。１月９日付香港各紙によると、内訳は香港・マカオ地区で２１％減、中国本土で１５％減と、どちらも２けた台の落ち込み。同社の黄紹基・董事総経理は売り上げ減の原因について「セントラルなどの占拠デモや中国経済の先行きの不透明感、腐敗取り締まりなどが消費ムードに水を差した」と分析している。また、同社の鄭炳熙・財務総監は、主力商品である金製品の前年同期の売り上げが高かった反動で減少に転じたとも説明した。黄氏は打開策として「第４四半期（1～３月）は大規模な値引きのセールを行わず、本土での広報活動を強化していく」と述べたが、その一方で「第４四半期も既存店の売り上げ減少は免れないだろう」との見方も示した。また黄氏は、全世界で２００店舗としていた今年の目標純増店舗数を１９０店舗と下方修正したこともあきらかにした。【関連記事】