石●尾邨で１１月２２日、団地の１室で爆発が起き、その部屋の住人が死亡、付近住人や消防隊員計１２人が負傷した。２３～２４日の香港各紙によると、２２日正午近くにガス漏れしているとの通報を受け、消防隊が現場に急行した。実際には漏れが指摘された部屋ではなく隣の部屋で観測器がガスを探知したため、門をたたいたものの中からは返事がなく、ドアを大破しようとしたところで大きな爆発が起こったという。この爆発で住人の男性が死亡し、吹き飛ばされた消防隊員９人が負傷して病院に運ばれ、２４日未明時点で５人が危篤、１人が重体となっている。付近住人と通行人合わせて３人が負傷したが、軽症という。現場は窓をラップでふさいであり、スパナでガス栓を引き抜いた痕跡が残されていたほか、死亡した男性が内側からカギをかけていたことなどから自殺を図ったものとみられている。男性が死亡時に上半身に服８枚を着て、ズボンを３枚はいていたことや人付き合いがなく挙動不審とだったとの人物像も伝えられている。ドアの大破は火花を生み大きな爆発につながる恐れがあるため、消防隊の装備や処理法に不備がなかったかどうかも含め、捜査が進めらている。【●＝峡の山が石へん】【関連記事】