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セントラル占拠、小売店の売り上げ50%減
セントラル占拠が1週間以上にわたって続き、書き入れ時である国慶節(建国記念日)連休と重なった小売業界では打撃が深刻となっている。10月7日付香港各紙によると、入境処の統計では1~5日の中国本土からの旅行者は前年同期比2.2%増の約81万人。わずかながら伸びを確保したものの、セントラル占拠の影響を受けた中環・金鐘、銅鑼湾、旺角、尖沙咀では店舗の売上高が前年同期より大幅に減少した。香港零售管理協会は小売商に調査を行い、小売りチェーン企業や中小企業30社が回答。影響を受けた地域の1~5日の店舗売上高は20~50%減で、時計・宝飾品店の打撃が最も大きく、10月の小売業界売上高は同月としては2003年以来のマイナス成長が見込まれている。UBSのリポートでは10月の小売り売上高は11%減と予測。40億ドルの損失となり、今年の名目域内総生産(GDP)の0.15~0.2%に相当。セントラル占拠が1~2カ月で収束した場合は香港経済への影響は限定的という。【関連記事】