セントラル占拠が１週間続いたことで各業界では影響が表れ、経済的な打撃が深刻となってきた。４～５日付香港各紙によると、香港科技大学の雷鼎鳴・教授はセントラル占拠による経済損失を保守的に見積もって３５００億ドルと指摘。香港市民１人当たり５万ドルの損失となる。ただし上場企業や小売企業の損失はまだ含めていないという。香港食品及飲品行業総会の黄家和・主席は、セントラルの一部レストランでは売上高が３０％減、他の地域では７０～８０％減の店もあると指定。デモが展開されている３地域の１日当たりの損失は５０００万ドルとみている。店舗賃貸料の高止まりからデモが１～２週間続けば店は経営難に陥ると懸念している。酒店業連会の李漢成・総幹事は、セントラルと金鐘のホテルの連休の平均客室稼働率は５０～６０％で、例年の８５％から落ち込んだと指摘。宴会のキャンセルもあったという。汽車交通運輸業総工会などは４日に記者会見を行い、交通まひで運輸業の売上高は通常より３０～５０％減と説明。中でもタクシー運転手らは売上高が５０％減、九龍バスは半分の路線が影響を受け職員の収入は半減すると指摘した。【関連記事】