香港大学民意研究計画が行った世論調査「香港市民対各地政府及人民的観感調査」で、香港市民の多くがフィリピン政府に反感を持っていることが分かった。１２月４日付香港各紙によると、１１月２２～２８日に約１０００人を対象に、香港、中国本土、台湾、日本、シンガポール、オーストラリア、カナダなど１６カ国・地域の国民と各地政府に対する好感度調査を行った。その結果、フィリピン人への反感度は１１、フィリピン政府への反感度は８９に上った。中国本土の人への反感度は５で以前よりも改善、中央政府への反感度は９だった。２０１０年に多数の香港人犠牲者を出したバスジャック事件へのフィリピン政府の対応に対する不満が影響しているものと思われる。日本人の好感度は３４だったが、日本政府への反感度は５１に達した。一方、シンガポール人への好感度は７０、シンガポール政府への好感度は６６と高いものになった。