香港ポスト ロゴ
  バックナンバー
   
最新号の内容 -20160109 No:4101
バックナンバー

故宮博物館建設で物議、公開諮問を開始

 西九龍文化区に「香港故宮文化博物館」を建設する計画が物議を醸している。西九文化管理局主席を兼務する林鄭月娥・政務長官は、2016年12月23日に北京故宮博物院と覚書を交わしたと発表。博物館の建設費用は香港ジョッキークラブが35億ドルを負担し、今年下半期に着工、2022年に完成する予定だ。完成後、北京故宮博物院が長期的に文物を借し出し展示するという。博物館の設計は香港出身でこれまでに「広東省博物館」や「雲南省博物館」などを手掛けた厳迅奇氏が手掛けることが内定している。しかし、この建設計画に対して事前の公開諮問が行われなかったこと、コンぺを行わずに設計者を決めたことなどに批判が噴出した。1月6日付香港各紙によると、こうした疑問・批判に対し、政務長官弁公室と西九文化管理局は回答を立法会に提出し、博物館内部の設計詳細も公表。また1月9日から6週間の公開諮問を行うと発表した。林鄭長官は1月6日午前に立法会特別内務委員会会議に出席し、この件に関して答弁を行った。故宮博物院との交渉過程は極秘だったが、設計・運営に関する公開諮問はもともと行う予定だったと説明した。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16216