１２月１８日早朝、アバディーンの海上に浮かぶ海鮮料理レストラン「珍宝（ジャンボ）」の渡し船で火災が発生した。１９日付香港各紙によると、同船は客を岸からレストランまで送迎する全長５０フィートのボートで、火事発生当時はタイフーンシェルター内に停泊中だった。付近住人の話では同日午前３時ごろから辺りに焦げ臭いにおいが漂っていたそうだが、線香やお供え物を燃やす臭いだと思って通報せず、５時ごろに炎が上がってから通報したという。消防隊が消火にあたってから１５分ほどで鎮火し、けが人は出なかったものの、美しいデザインで風情があった船体は丸焦げになってしまった。出火原因は電気メーターの過熱とみられている。香港の名所の１つとしても知られるジャンボは１９７１年に着工したが、工事期間中に大火災が起き、３４人が死亡、４２人が負傷する惨事に見舞われている。工事が大幅に遅れ、最終的に完成したのは１９７６年のことだ。また、今年１１月１３日にはいけすを載せた船が浸水する事故が起きたばかり。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16125