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毒ガニ事件、輸入販売店は政府を批判
江蘇省産の上海ガニの一部検体からダイオキシンが見つかり、問題となった2つの養殖場からの輸入および販売が禁止された事件で、波紋が広がっている。11月4日付香港各紙によると、政府食物安全中心(CFS)は3日に記者会見を開き、同日午前までにカニ800キロを回収したと発表。問題の2つの養殖場から輸入したカニを販売した場合は法的措置を取るが、それ以外のカニには影響はないと発言した。香港市場に提供される全てのカニは中国国家質検当局の認可を受けた養殖場から来たカニに限られ、衛生証明書が付いていると説明。問題の2つの養殖場が実際にいくつの養殖場を持つのかは中国当局による調査が必要となり、すでに江蘇当局が調査を開始したという。一方、上海ガニの輸入販売の老舗「老三陽」は、中港両地の政府のコミュニケーション不足が小規模商店の損失を招いたと批判。同店の損失は500万ドルを超える見込み。同店は自社でカニの幼体を購入・養殖しているが、証明書は江蘇太湖水産有限公司を通じて手続きしている。本土では問題の2つの養殖場を経て輸出しなければならないという規定があるため、自分たちではどうしようもないと話している。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16037