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最新号の内容 -201607020  No:3988
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ピンクドルフィン、ランタオ島周辺41頭

 香港域内に生息するシナウスイロイルカ(通称:ピンクドルフィン)が急激にその数を減らしている。7月16日付香港各紙によると、先ごろ漁農自然護理署がピンクドルフィンの生息個体数について最新リポートを発表した。同署では1995年から専門機関に調査を依頼し、毎年6月に統計を発表してきたが、今年はその慣例を撤廃。2015/16年度については調査方法も変更し、西南の索罟群島まで調査範囲を広げたという。西南海域まで含めた場合、確認できたピンクドルフィンの個体数は65頭で、過去最低。ピンクドルフィンの主な出没地点であるランタオ島周辺海域で確認できた個体数に至っては、2010年に75頭だったのが、14年の個体数は61頭となり、15年は41頭まで減っていた。中でも、珠港澳大橋の主な施工水域であるランタオ島東北部の水域では15年に確認できた個体数はゼロ。11年の大橋着工前は同水域で11頭が確認されており、工事の影響が考えられる。ランタオ島周辺海域の個体数が1997年は145頭だったことを考えると、近年でその数が大幅に減少していることが分かる。珠港澳大橋は17年末に竣工予定であるものの、香港国際空港の第三滑走路のための埋め立て工事が今年8月から始まることから、環境保護団体では生態系への影響を不安視している。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=12106