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最新号の内容 -201607011  No:3981
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本土から大量のゴミが漂着、ビーチに悪臭も

 ここ2週間、中国本土の大量のゴミが相次いで香港に流れ着き、悪臭を放つなど環境を汚染している。政府環境保護署に6月20日以降に寄せられた通報によると、アバディーンや深水湾、石澳、ラマ島、ランタオ島など香港南部の多くのビーチや沿岸部で大量のゴミが見つかった。当局が沿岸部の海上で収集したゴミの量は例年の夏季に比べ6~10倍。しかも大量のベニヤ板や木の幹、家具、食器など、通常は海上では見つからない種類のゴミが含まれていた。簡体字の書かれたペットボトルやおむつ、発泡スチロール、使用済みの注射器などさまざまなゴミが浜辺に打ち寄せられているという。こうしたゴミの影響で愉景湾の水質が悪化、海水浴はできなくなっている。環境保護署では、ゴミ漂着の原因を今年6月中旬に広東省、広西チワン族自治区、湖南省、江西省など珠江沿岸の都市で大雨や洪水が発生したためと解説。水害でゴミが海洋に流れ出て、西南季節風と海流に乗って香港にやって来たものとみられている。過去1週間に当局が収集したゴミは64トン余りに上るそうだ。7月8日付香港各紙が伝えた。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=15071