ある調査によると、香港市民が子女に費やす大学進学の費用は世界で２番目に高いことが分かった。６月１３日付香港各紙によると、これは香港上海銀行が市場調査会社に委託し、今年２～３月に１５カ国・地域の保護者６２００人を対象に調査を行ったもの。うち約４００人が香港の保護者だ。香港人が子女の大学教育にかける年間平均コストは１２万５４１１ドル（以下いずれも香港ドル）で、トップであるアラブ首長国連邦の１４万２２９０ドルに次いで２位だということが分かった。３位はシンガポールの１２万１０７８ドルだった。また、香港の回答者のうち、６７％がローンを組んでも子供に高等教育を受けさせたいと考えていたほか、７７％が教育費は主に日常の収入に頼っていることがわかった。また、保護者が子供に望む業種のトップ３は医薬、政府官僚、金融系で、収入が高く安定性を求める傾向がみられた。子供に海外で教育を受けさせることを考えている保護者は５４％に達しており、学生のサポートやガイダンスを行うＮＧＯ「学友社」では、保護者たちは就職を成功させるには長時間の大学教育が必要と考えているほか、香港で奨学金が得られなかった場合、子女を留学させるケースが多いと分析している。一方、子女の大学教育にかける年間平均コストの世界平均は５万９１４０ドルで、世界平均では保護者の６０％が高等教育費用のためにローンを組んでも構わないと答えた。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14797