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最新号の内容 -20160114 No:3867
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釜めしやヘビスープ、暖冬で売り上げ減

 暦の上で「小寒」となる1月6日は平均気温が24.3度を記録し観測史上最も暖かい小寒となった。この暖冬で、冬の風物詩である「●仔飯(中華風釜めし)」や「ヘビスープ」の売り上げが落ち込んでいる。1月10日付『明報』によれば、廟街のレストランでは●仔飯の売り上げが半減。これまでは冬になると、店頭で炊き上げ湯気をたてる熱々の●仔飯は1晩で1000皿の注文があったが、今冬は400~500皿しか売れない。1皿約40ドルで換算すると1晩の営業額は1万~2万ドル減ったことになるという。一方、ヘビスープも体を温める滋養食材として知られるが、深水▲のヘビ料理屋ではヘビスープの売り上げが減っている。店主の話によると、以前はクリスマス前の1週間がピークで、1日に1200~1300皿売れたのに、今冬は1日800皿売れれば拍手したくなるくらいの落ち込みよう。1皿45~60ドルで換算すると少なくとも1日に1万数千ドルの減収だ。蛇宴(ヘビづくしのコース料理)も振るわず、1卓3720ドルのコースを100ドル値下げしたという。蛇王(ヘビ捕獲専門業者)でもあるレストラン経営者にとって、1年の中で最も稼げるのは市民が暖かい食べ物を欲する冬の3カ月間。冬の売り上げで年間の家賃や人件費、光熱費を賄っており、「冬が寒くなけりゃヘビだって死ぬわ」と嘆き節だ。【●=保の下に火、▲=土へんに歩】【関連記事】