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最新号の内容 -20151022 No:3806
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本土住民の香港での運転免許申請が激増

 中国本土の住民が香港で運転免許を申請するケースが激増している。10月20日付『りんご日報』によると、本土住民の申請は2009年に1万3700件だったが、13年には2万4800件となり、その翌年の14年には3万4900件に。今年は9月末までですでに2万8000件に達している。本土と香港間ではモーターバイク、自家用車、軽トラックの運転免許が相互有効。香港市民が本土で運転免許を申請するには当人が現地に足を運ぶほか、一時的に居住することが中国当局によって義務付けられているのに対し、本土住民が香港で申請する場合には代理申請が可能で、居住の必要もない。香港運輸署が要求するのはパスポートと住所を証明する書類のみ。住所証明がなくても香港域内に連絡先があれば申請は可能だ。このため、本土にも香港にも多くの代理店が存在し、申請1件につき約700ドルの手数料で請け負っているという。14年から15年にかけて申請が急増した原因は、香港の運転免許証があれば国際運転免許証を取得して世界中の条約締結国で運転が可能になるとのうわさが流れたため。中国は条約を締結しておらず、国際免許証の取得は不可能だ。それで申請者が殺到したと思われるが、実際には香港で国際免許証を申請するには香港身分証(IDカード)が必要となる。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=12972