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香港ドル防衛、今月8度目の市場介入
香港金融管理局(HKMA)は9月21日、香港ドル防衛のための市場介入を実施した。22日付香港各紙によると、今月に入ってから続いている資金流入で香港ドル相場が対米ドル・ペッグ制の許容変動幅の上限に迫ったため、HKMAは香港ドル売り・米ドル買いの市場介入を行った。介入額は23億2500万ドルで、銀行間市場の資金のだぶつきを表すアグリゲートバランス(MKMA決済性預金残高)は23日に約3401億2200万ドルに膨らむ。9月1日以降で8回目の介入となり、9月に入ってからの介入総額は494億4600万ドルに達した。人民元投資手仕舞いの動きのほか、米国が利上げを先送りしたこと、海外市場が先行き不透明なことから香港が逃避資金を引き寄せているとみられる。スタンダード・チャータード銀行の劉健恒・高級エコノミストは「人民元相場は安定してきたものの市場は米国が年末までに利上げするとみているため、人民元は短期的には切り下げ圧力が続き年内に1米ドル=6.5元まで下がる」との見通しを示した。【関連記事】