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著名音楽家も被害、公安なりすまし詐欺
中国本土の公安機関を名乗るなりすまし詐欺が激増する中、著名音楽家も被害に遭い、その金額が同様の手口の詐欺被害額としてはこれまでで最高の約2000万ドルに達するもようだ。8月11日付香港各紙によると、被害者は中国出身の国宝級二胡演奏家・王国●さん(76歳)の妻で自身も著名歌唱家である、李遠榕さん(73歳)。李さんは7月24日に香港郵政の職員を名乗る人物から電話で李さんの小包が本土で調べられているから公安に電話を回すと言われ、公安職員だという男にマネーロンダリングや詐欺の疑いを指摘されたという。事件の処理に保証金が要るという話を信じ込んだ李さんは数百万ドルを指定された本土の銀行口座に振り込んでしまった。3日後にまた要求されたため李さんは再度入金。その後も相手の言うままに、少なくとも5回入金したという。8月10日になって不審に思った李さんは家族に相談し、夫の王さんが警察に被害届を出した。夫妻の息子で香港屈指の二胡演奏家として活躍する王▲(レイ・ウォン)さんは香港メディアの取材に対し、母親が被害に遭ったことを認め、2000万ドルという多額ではないと思うが実際の金額は分からないとコメント。誰がどうやって母親の電話番号や個人情報を得たのかわからないと話している。【●=さんずいに童、りっしんべんに惠】【関連記事】