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デング熱、香港で4年ぶりの域内感染
香港域内でのデング熱感染が先ごろ確認された。渡航歴のない人の感染は2010年以来、4年ぶり。10月27日付『香港経済日報』によると、患者は63歳の男性で、9日に発熱や頭痛、だるさなどの症状が出始め、13日にクリニックを受診。その後も症状が改善されないため16日に病院の救急窓口を訪れデング熱の検査を受け、17日に陽性であることが判明した。男性は発病前に西常盤のMTR新駅建設現場と東区医院で働いており、建設現場で蚊にさされたことがあると話している。潜伏期間中に渡航歴がなく、東区医院では室内勤務だったことから、建設現場でウイルスを持つ蚊に刺された可能性が高いようだ。付近住民の話では現場は新駅やビルの建設工事が始まってから土を掘った穴や水たまりが増え、特に10月は雨や湿気の高い日が続き、蚊が増えたという。これに対し、MTRは建設現場での環境衛生について一貫して注視してきたと強調。建設を請け負ったデベロッパーにアンチモスキート対策の強化を求めたほか、毎週現場で防虫剤の散布を行っていると説明している。今年1月から10月26日までにデング熱の感染例は87件に上っているが、この男性以外はすべて域外感染だった。【関連記事】